Immunohistochemical analysis of implanted human alveolar bone periosteal cell sheets in scid mice
2011
以前の研究でヒト歯槽骨骨膜由来細胞(HABPCs)を用いた三次元構造を有する細胞シートにKi-67の陽性反応, およびオステオポンチンやオステオカルシンなどの骨芽細胞マーカーの発現を報告した。本研究の目的はHABPCs移植片を免疫不全マウスに移植し, 免疫組織化学的変化を観察することで歯周組織再生療法に使用できる可能性を調べることである。移植1, 2, 4, 8週間後に屠殺し, 血管新生と骨形成能の過程は血管マーカーと骨マーカーの発現によって特定された。血管新生は移植2週間後にHE染色において認められ, 移植期間に伴い増加した。また, ALPの陽性所見は移植1週間後に観察され, 移植8週間後には陰性であった。移植8週間後にvon Kossaの陽性所見が観察された。OP, OC, Col-I, Runx-2は移植2週間後より, またVEGF, FGF-2は移植1週間後より陽性反応が認められた。また, VWF , CD31ともに陽性反応を示しており, それらの抗体の種特異性から移植片内部に生じた血管はマウス由来であることが示された。これらのことより, 今回作製した骨膜由来細胞による移植片は, 石灰化能を有することが示され, 歯周組織再生療法に応用できる可能性が示唆された。日本歯周病学会会誌(日歯周誌)53(1) : 13-26, 2011
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