New estimation method for a two-compartment urea kinetic model

1998 
ureaの体内動態を正確に把握するために, 細胞内外での濃度不均一除去を考慮したtwo-compartment modelによる解析法の臨床応用が望まれている. しかし現在のところtwo-compartment modelのパラメータである細胞膜クリアランス (Kc) は報告者により大きく異なっており, その標準化はいまだ実現していない. このため解析には多数の採血データを用いなければならず, 臨床応用への大きな障害となっている. 我々はKcの推定結果が報告者により大きく異なっている原因に, 細胞内外体積比 (VI/V) を7:3と仮定し, 透析クリアランス (CL) にダイアライザーの全血基準クリアランスを用いてKcの推定を行う推定法に問題があるのではないかと考えた.そこで本研究ではtwo-compartment modelのVI/V, CL, Kcを未知なるパラメータとして取り扱い, Kcの推定精度の向上を目的とした. 透析施行中30分間隔で得られた血中urea濃度にcurve fittingするよう, Simplex法を用いてVI/V, CL, Kcの推定を行った. 得られたパラメータ値の妥当性を検討するために, 透析終了後15, 30, 60分のrebound現象の推定を行った. その結果, 本推定法を用いることによりrebound現象の推定精度の向上が認められた. したがって3種類のパラメータを同時推定する本解析法を用いることにより, 正確なKcの推定が可能となったものと思われる.
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