Effect of Lung Volume Reduction Surgery and Pulmonary Rehabilitation in Patients with Pulmonary Emphysema

肺気腫患者の高次脳機能障害に呼吸リハビリテーションおよび肺容量減少術(lung volume reduction surgery: LVRS)がそれに及ぼす効果を検討した.呼吸リハおよびLVRSを施行した群では呼吸機能,運動耐容能の改善とともに高次脳機能検査でも改善傾向が認められ,特に言語性記憶の指標としたAVLT (Auditory-Verbal Learning Test)の有意な改善を認めた.今回の結果肺気腫患者に対して呼吸リハおよびLVRSを施行することで高次脳機能障害が改善しうることが明らかになった.すなわち高次脳機能障害は不可逆的ではなく,呼吸機能の改善にともない一部改善可能である可能性が示唆された.