A CASE OF METASTATIC CARCINOMA OF THE COLON FROM GASTRIC CANCER 5 YEARS AFTER CURATIVE RESECTION

2006 
症例は68歳,女性.約5年前に4型の進行胃癌に対し胃全摘術を施行.組織型は印環細胞癌を含む低分化腺癌で, pT3 (se), pN0, H0, P0, M0, Stage II, scirrhous type, ly1, v0,であった.術後補助化学療法として経口抗癌剤5'-DFURを2年間内服した.今回,下腹部痛,腹部膨満感を主訴に当院を受診.下部消化管造影で横行結腸脾彎曲部にapple core signを呈し,下部消化管内視鏡では全周性の高度狭窄を認め,粘膜は発赤浮腫状,易出血性であった.組織生検では印環細胞癌を含む低分化腺癌の診断で,原発性もしくは転移性大腸癌と診断し手術を施行した.術後病理診断は印環細胞癌を含む低分化腺癌であった.免疫組織検査では, CK7, CK19, MUC5ACは陽性で, CK20, MUC1, MUC2は陰性であった.原発巣と考えられる胃癌標本を再検討すると両者の組織型,免疫組織学的染色の結果が一致しており,胃癌の結腸転移と診断した.
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