ポリ(3-メチルペンタメチレンアジペート)系ポリウレタンエラストマー

新規なポリオールであるポリ (3-メチルペンタメチレンアジペート)グリコール(PMPA)を基材としたTDI-BD系橋かけポリウレタンを合成し, 応力-ひずみ関係, 動的粘弾性, Tg, X線回折, 熱的性質の測定から構造と力学物性の関係を検討するとともに, PBA系ポリウレタンのそれと比較した. その結果,1)PMPA系ポリウレタンは汎用のPBA系, PEA系ポリウレタンよりも耐加水分解性に非常に優れていること, 2)PMPA系ポリウレタンの力学物性はPMPAが非晶性にもかかわらず, PBA系とほぼ同等かやや優れる力学物性を与えること, 3)PMPA-TDI-BD系ポリウレタンはわずかであるがミクロ相分離構造を取る傾向にあること等が明らかとなった.