Quality of Life of the Patients with Tetralogy of Fallot Corrected under Simple Deep Hypothermia More than 20 Years Ago.
2001
1960年~1976年までの期間に, 当科では体外循環を用いない表面冷却単純超低体温法によるファロー四徴症 (TOF) 根治術を167例に行った. 術後20年以上を経過し, かつ現住所が確認された生存例59例にアンケートを行い, 54例 (男25名, 女29名) からの回答を得た (回答率91.5%). 手術時年齢は6カ月~19歳 (5.3±4.2歳), 調査時年齢は20~51歳であった. NYHA分類ではI度43例 (80%), II度11例 (20%) でありIII度以上の症例はなかった. また, VSD遺残短絡に対する再手術を2例に施行し, ともに救命し社会復帰した. 28名が結婚しており, 女性既婚者の88%がすでに出産していた. 子供の総数は34人で心疾患は認めなかった. 就業については全体の94%に当たる51名が就職していた (うち8名は主婦). TOF術後20年以上の遠隔期症例の身体状況・社会状況はおおむね良好であった.
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