A case of traumatic venous pseudoaneurysm

2001 
症例は71歳女性. 1991年1月より血液透析を開始した. 1999年10月13日に転倒し, 左上肢内シャント造設部の打撲により, 同部位に4×3cmの腫瘤を形成した. 転倒日に施行したシャント造影で2.1×1.5cmの仮性動脈瘤を認めた. 11月1日に明らかに瘤が増大し, 11月5日に手術を施行した. 術前の造影にて, そのサイズは4.0×3.6cmまで増大していた. 術式は術中にシャントが閉塞したため, 瘤形成部の静脈を切除し中枢側にて再吻合し, シャントを再建した. 術後の病理学的検討で瘤を形成していたのは薄い外膜のみで, 瘤形成部の静脈の一部に内・中膜の断裂を認めた. 仮性動脈瘤の原因として静脈の内・中膜断裂によるものも考慮する必要があり, この場合には早急な手術が必要である. 打撲により急速に仮性動脈瘤が形成された報告はこれまでになく, 貴重な症例と思われた.
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