3 管合流部結石嵌頓を伴う胆嚢癌の1 切除例

2012 
3 管合流部結石嵌頓を伴う胆嚢癌の1 切除例を経験したので報告する。症例は71 歳,男性。2011 年9 月14 日ごろより全身の黄染が出現し,同月17 日より心窩部痛が出現したため20 日に当科へ紹介受診された。腹部CT 検査では総胆管結石が3 管合流部に嵌頓しており,ERCP などの内視鏡的処置は困難であると判断し,同日胆囊摘出術および総胆管切開結石除去術,T─tube 留置術を施行した。肉眼上胆囊は炎症による壁肥厚が強く漿膜面は白色に変化していたが,腫瘍性病変ははっきりしなかったが内腔面は頸部から体部にかけて平坦隆起型腫瘍を認め,病理組織診断で胆囊癌(Gbn,Flat type,tub2,pSS,pHinf0,pBinf1,pPV0,pA0,pT3)と診断した。胆囊管に癌浸潤が疑われ12c リンパ節は陽性であり,総胆管への浸潤も疑われ追加切除が必要と判断し,10 月14 日に肝床部切除,2 群リンパ節郭清,肝管空腸吻合,Roux─en Y 再建術を施行した。病理組織診断では総胆管への浸潤を認めた。術後補助療法としてGEM 単剤投与を施行したが,再発を来し最終的に術後8 か月で癌死した。
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