精神科単科病院で発生したclozapineによる無顆粒球症:総合病院との診療連携を要し、olanzapineにより回復遅延を来した1例
2010
Clozapine投与中の統合失調症患者に無顆粒球症が生じ,単科精神科病院における国内初のケースとして,血液内科専門医との連携や総合病院への搬送を要した症例について,clozapine開始後の経過,無顆粒球症発症から回復までを報告した。本例はまた,clozapine中止後投与されたolanzapineにより無顆粒球症の回復が遅延したと考えられた。考察では,本例にある無顆粒球症リスク,総合病院との連携,家族との情報共有について言及した。 Key words : clozapine, olanzapine, agranulocytosis, granulocyte-colony stimulating factor(G-CSF), psychiatric hospital
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