A CASE OF ISCHEMIC STENOSIS OF THE SMALL INTESTINE ASSOCIATED WITH ISCHEMIC COLITIS OF THE SIGMOID COLON

2008 
症例は59歳,男性.腹痛を主訴に来院し腸閉塞の診断で入院した.入院2日目に下血を認めたため大腸内視鏡検査を施行,S状結腸に粘膜の発赤と浮腫を認め虚血性大腸炎と診断し,絶食輸液の治療を継続.軽快し食事開始したが,腹痛と腹部膨満が再燃,腹部X線上小腸イレウス像を呈したためロングチューブを挿入,小腸に20cmの管状狭窄を認めた.一時退院したが腹痛が再燃し再入院,CT上初回入院と同様に小腸壁肥厚の所見を認めたため,初回発症から71日目に手術施行した.Treitz靱帯から150cmの部位より15cmにわたる発赤を伴い肥厚した腸管を認め,口側の浮腫状腸管を含めて60cmの小腸を切除した.切除標本では小腸壁の全周性肥厚と内腔の狭窄を認め,病理組織検査で狭窄型虚血性小腸炎と診断された.虚血性大腸炎を併発した虚血性小腸炎は報告例がなく,きわめて稀な症例と考えられたため報告する.
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