A case of congenital hepatic fibrosis associated with schizophrenia. Including successful treatment with endoscopic sclerotherapy.
1992
内視鏡的食道静脈瘤硬化療法にて治療した精神分裂病を伴う先天性肝線維症の1例を報告する.症例は29歳,男性.1991年2月,吐血にて発症.腹腔鏡検査,肝生検にて先天性肝線維症と診断した.著明な肝脾腫を認めたが,黄疸,腹水はなく,肝機能も軽度の異常を認めるのみであった.画像診断上,肝末梢に多発する嚢胞がみられたがERCP,CT cholangiographyで胆道との交通はなくCaroli病とは区別された.これまで知能低下を合併した報告例はあるものの精神分裂病の合併例は見あたらず,われわれの報告が初めてとおもわれる.先天性肝線維症に対してはこれまで主に外科的治療が施行され良好な結果がえられていた,本症例では合計4回の内視鏡的食道静脈瘤硬化療法で静脈瘤はほぼ消失しその後の経過も良好である.近年,内視鏡の進歩,手技や方法の改良により内視鏡的食道静脈瘤硬化療法は治療法としての安全性や有効性が確立されてきており,今後外科的治療にとってかわりうるものと考えられた.
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