ENDOMETRIOSIS OF THE RECTUM WITH PARARECTAL LYMPHNODE INVOLVEMENT

2008 
症例は44歳,女性.2007年6月下血を主訴に当院を紹介受診.大腸内視鏡検査では肛門縁より約10cmの部位に中心部に浅い陥凹を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.生検で,高分化腺癌と診断された.注腸X線検査ではRs~Raにかけて前壁に長さ約5cmの片側性の陰影欠損像を認めた.立ち上がりはなだらかで鋸歯状変化を認めた.腹部造影CT検査では子宮壁および直腸壁は濃染され境界は不明瞭であった.以上より直腸癌,あるいは卵巣癌の直腸浸潤と診断し,2007年8月27日手術を施行した.病理組織学的には子宮内膜間質を伴った腺管の増殖を認め,直腸子宮内膜症と診断した.直腸間膜リンパ節内にも子宮内膜組織を認めた.腸管子宮内膜症で所属リンパ節に病変を伴うものは極めて稀である.実際に悪性腫瘍との鑑別が困難であった症例であり,若干の文献的考察を加えて報告した.
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