A CASE OF GIST SUCCESSFULLY TREATED WITH IMATINIB MESILATE (STI571)

2003 
Gastrointestinal stromal tumor (GIST)は局所再発や転移性腫瘍の予後は悪いとされているものの,近年チロシンキナーゼ活性を持つc-kit遺伝子の機能異常により発現することが証明され,分子標的治療薬, Imatinib Mesilate (STI571)の開発によりその有効性が認められた.今回, STI571が奏効した肝転移,腹膜播種を伴った胃原発GISTの1例を経験したので報告する.症例は72歳,女性,胃原発の平滑筋肉腫の診断で手術施行したが,以後多発性肝転移,腹膜播種出現.各種化学療法施行もstable disease (SD)以上の効果は得られず,副作用強く中止せざるを得なかった.その後, c-kit(+)であることが判明. STI571を400mg/dayにて投与開始.投与後1カ月で肝内転移は縮小し, PR以上の効果をみせた.本例でみられた治療効果を考えると同薬剤の開発は画期的な進歩であり,他の癌腫,肉腫に対しても新たな治療薬が開発されることが今後期待される.
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