二次化学療法としてのWeekly CPT-11療法が奏効したフッ化ピリミジン系薬剤抵抗性術後転移再発結腸癌の1 例

2010 
UFT/LV 抵抗性術後転移再発結腸癌に対してweekly irinotecan(CPT-11)療法が奏効した1 例を経験した。症例は70歳,男性。2008 年1 月,回盲部癌(StageIIIa)にて右結腸切除術を施行し,UFT/LV による術後補助化学療法を継続していた。7月にCEAの上昇を認め,CT 検査にて肝転移および大動脈周囲リンパ節再発と診断した。二次化学療法として外来での施行が簡便なweekly CPT-11法(100 mg/m2,3 週投与1 週休薬を1 コース)に変更し,計6 コース施行した。4コース目途中にCEA が正常化し,6 コース目終了時のCT 検査で肝およびリンパ節転移巣の著明な縮小を認めた。有害事象はgrade 1 の倦怠感,悪心,下痢およびgrade 2 の貧血,脱毛であった。その後,CEA値の再上昇を認めたため同治療再開を勧めたが,患者が拒否したためレジメンをbi-weekly投与に変更することで治療再開の承諾を得た。現在も治療継続中であるがCEA 値のさらなる上昇は認めず,CT 検査上もSDを維持している。本治療は5-FU 系薬剤抵抗性術後転移再発結腸癌に対する二次化学療法として良好な忍容性と効果が期待でき得る治療法と考えられた。
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