後下小脳動脈に限局した解離性動脈瘤破裂に対しコイル塞栓術を施行し,良好な経過をたどった1例:症例報告

2012 
【目的】後下小脳動脈に限局した解離性動脈瘤破裂に対するコイル塞栓術を施行し,良好な経過をたどった一例を経験したので報告する.【症例】突然の頭痛発症と意識消失を主訴に救急搬送された61歳女性.頭部CTでFisher分類グレード3,Hunt and Hess分類グレード4のくも膜下出血と診断され,血管造影にて左後下小脳動脈のlateral medullary segmentに限局した解離性動脈瘤を認めた.親動脈を含むコイル塞栓術を施行し,術後軽度の左外転神経麻痺以外に合併症なく転院となった.【結論】後下小脳動脈に限局した解離性動脈瘤破裂に対するコイル塞栓術は有用であり,症例によっては手術に代わる方法と考えられた.
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