Effect of the breaking of Chlorella cells on the digestibility of Chlorella protein

1977 
乾燥クロレラ, 破砕クロレラを試料として, 従来より問題とされてきたクロレラの不消化性の問題を代謝実験, 人工消化実験を行なって経時的にその動向を検討した。その結果, 単にクロレラ細胞をダイノミルで破砕することによってラットの成長は促進され, また消化吸収率もおおいに向上した。これらの結果を反映してPER, NPR, NPUの諸栄養価にも高い値が見出された。一方人工消化率の実験においても破砕クロレラは乾燥クロレラに比し, ごく良好な結果を示し, とくに本傾向はペプシンの短時間処理において顕著であった。以上の結果より, クロレラの消化率の悪さ, すなわち栄養価の問題は単なる物理的破砕法によっても大幅に改善される結果が得られ, 使用するクロレラ試料が相違しても好結果が期待されるものと推察した。
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