A Case of Thrombotic Angiokeratoma
2007
13歳,女性。約半年前に,特に誘因はなく,左大腿内側に赤色丘疹を自覚した。3ヵ月後に掻破したところ,その後より黒色を呈するようになった。来院時は,左大腿内側に4×3mm の黒色小結節を認めた。ダーモスコピー所見で密生したぶどう粒状の球状構造を認め,均一な黒色を呈していた。生検組織像で角層は増生し,延長した表皮突起に囲まれるように開大・拡張した血管腔が真皮乳頭から真皮浅層に存在し,角層内に血腫を認めた。以上より単発性被角血管腫と診断した。単発性被角血管腫は時に急激に増大し,出血等により黒色調を呈して,悪性黒色腫や色素性母斑,基底細胞癌との鑑別が問題になることがあるが,ダーモスコピーの所見が診断の手助けとなると考えられた。
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