Efficacy of endometrial cytology versus biopsy in endometrial cancer detection

2008 
目的 : 体癌は早期に発見されると予後がよい. しかし, 早期の体癌は画像や腫瘍マーカーでは異常がみられないことが多く, 早期発見のためには, 内膜細胞診や組織診の果たす役割が重要になる. この両者の診断法を比較し, 内膜細胞診の体癌診断上の問題点および改善点を検討した.方法 : 術前診断としての細胞診, 組織診が同日またはほぼ同じ時期に施行され, おのおのの標本と手術材料の検討が可能であったもの 497 例を対象とした. 内膜細胞診は, 増渕式吸引スメア法にて採取した. 内膜生検はキューレによる子宮内膜 4 方向掻爬によって採取された組織を用いた.成績 : 細胞診, 組織診それぞれの体癌の診断率には有意差は認めなかった. しかし, 細胞診偽陰性例を再検討した結果, 偽陰性例の半数以上で内膜細胞が採取されていない, 検体不適例を認めた. 検体不適例を少なくするため, 確実に内膜細胞を採取できる器具の工夫が必要であると考えられた. 細胞所見では異型扁平上皮化生細胞の出現に注意し, 頸管腺細胞類似の高円柱状類内膜腺癌, 出血性背景中に出現する少量の悪性細胞, 内膜間質細胞類似の小型小集塊で出現する悪性細胞を見逃さないようにすることが大切であった.結論 : 内膜細胞診は組織診と同等に子宮体癌の診断に有用と考えられたが, 問題点および改善点も存在した.
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