脳血管障害患者の日常生活における注意機能と ドライビングシミュレーターによる運転能力との関連 ―社会生活で求められる注意機能獲得のために―

2015 
脳血管障害患者の日常生活活動の実態と, 日常生活場面における注意機能と運転能力の関連を検討した. 第1研究 では, 退院時のドライビングシミュレーターの結果が, 神経心理学検査結果だけでなくADL 能力とも関連があるこ とを示した. ADL 能力の中では自動車運転と同様に外部環境との関わりが強く, 周囲から評価されやすい項目にお いて関連が認められた. 第2研究では, 運転能力がADL 能力と関連があることに着目し, 患者の日常生活場面の注意機能とドライビング シミュレーターを用いた運転能力との関連を検討した. その結果, 個人のADL には影響しない軽度の注意機能障害 は、運転能力の合図や速度, 認知注意力, 自己抑制に影響があることが示唆された.
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