INTRAOPERATIVE IDENTIFICATION OF INTESTINAL HEMORRHAGIC SITE USING AN INTRAARTERIAL INDWELLING MICROCOIL AS AN INDICATOR

2003 
小腸出血は出血部位同定が難しく,特に術中においても病変部位を確実に同定,切除することが困難な場合が多い.症例は38歳男性,大量下血で救急搬送された. Crohn病にて過去2度の腸切除術を施行していた.上部・下部消化管内視鏡で出血部位の同定は出来なかったが,出血シンチ(99mTc-HSA)で下腹部に集積を認めた.血管造影では,回腸末端の動脈枝から造影剤の腸管内漏出を認めた.開腹時の出血部位同定の困難さを予測して,予め止血およびmarking目的でマイクロコイルを留置した. 8時間後再出血を認め,開腹術に移行した.漿膜面への血液の漏出は認めず,肉眼的出血部位同定は不可能と判断し, X線にてマイクロコイルを確認し,支配領域にある約30cmの腸切除を施行した.手術後の経過は良好で,現在消化管出血を認めていない.術中動脈内留置マイクロコイルを指標とした小腸出血に対する出血部位同定法は,切除部位および切除範囲決定に極めて有効である.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    13
    References
    1
    Citations
    NaN
    KQI
    []