POSTOPERATIVE FUNCTION OF PATIENTS WHO HAVE UNDERGONE IMPLANT THERAPY

2000 
本研究はインプラントを用いて治療を行った口腔腫瘍術後患者の機能を咀嚼機能の面から評価, インプラント治療によって得られる機能回復の程度と本治療法の抱えている今後の課題を明らかにすることを目的とした。検討対象は, 昭和大学歯学部第一口腔外科学教室, あるいはドイツ・ハノーバー医科大学歯学部口腔顎顔面外科にてインプラント治療を受けた口腔腫瘍術後患者, あるいは一般の歯の欠損患者である。これらの患者の術後機能を「山本の咬度表」をはじめとする主観的評価法, および「低粘着性発色ガム法」,「デンタルプレスケール」を用いた客観的機能評価法により検索した。その結果, (1) 客観評価によると, 一部の患者の機能は健常人と同等であった。(2) 下顎切除例では下顎の連続性の回復が重要であった。(3) 舌下神経切除例の機能は比較的低かった, (4) 患者の主観評価と客観的評価の結果は必ずしも一致しなかった。以上の結果より, インプラント治療により得られる機能回復の程度は症例により大きく異なるため, 患者および術者双方がその意義をよく認識した上で, 治療に入ることが重要と考えられた。
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