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A CASE OF A TAILGUT CYST

2003 
症例は57歳の女性で左臀部腫瘤を主訴に来院した.尾骨の左下方に弾性軟の卵円形腫瘤を認めた. CTおよびMRI検査にて直腸の左後面,仙骨前面に多房性の嚢胞性腫瘤を認めた.鑑別診断としてtailgut cystを強く疑いつつ,仙骨前部嚢胞性腫瘤として経仙骨的に腫瘤を摘出した.腫瘤の大きさは6×5×4 cmで表面は平滑,内部にペースト状の物質が充満していた.組織学的に嚢胞壁は繊維性結合組織からなり,内面は重層扁平上皮の裏打ちを認めた.壁内に筋層や漿膜は認められず, tailgut cystと診断した. Tailgut cystは本邦で21例の報告をみる稀な疾患であるが,疾患名の普及とともに前仙骨部嚢胞性腫瘤の中でtailgut cystの頻度が増加すると思われた.
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