99mTc-GSAシンチグラフィを用いた肝障害度別換算ICGR15 による肝予備能の評価

2004 
目的: 99mTc-GSAシンチグラフィから肝切除術式を選択するためのパラメータを得る簡便な方法の1つはICGR15値に換算することである. LHL15値, HH15値の特性を考慮した換算式をもとめた. 対象と方法: 対象は1995年6月から2002年9月までに99mTc-GSAシンチグラフィとICG負荷試験を施行後, 肝切除を行った144例. LHL15値, HH15値とICGR15値との1次回帰式から換算式をもとめた. 結果: LHL15値, HH15値とICGR15値にはそれぞれ有意な相関を認めたが(r=0.585p<0.0001, r=0.477p<0.0001), それほど強い相関ではなかった. 99mTc-GSAシンチグラフィでは肝障害度が軽度の場合はHH15値の, 高度の場合はLHL15値の分散が大きくなる特性を認めたことから, 高い相関を得るために肝障害度別に分けた回帰式をもとめた. liver damage AではICGR15=114-108×LHL15, BではICGR15=-41+103×HH15の変換式が得られ, 肝障害度別に分けない場合に比べてICGR15値との相関が高かった(r=0.68p<0.0001). 考察: LHL15値, HH15値からICGR15値へ換算するための換算式をもとめる場合, 肝障害度別に分けた換算式を用いた方がよい.
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