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背部のspindle cell lipomaの1例

1989 
Spindle cell lipomaは, 1975年にEnzingerらが脂肪肉腫と誤診しやすい脂肪腫の特殊型として提唱したもので, 男性に多く, 年齢は50歳から70歳くらい, 後頸部, 肩, 背部に好発する脂肪組織性の腫瘍である.今回, 48歳の男性の背部のspindle cell lipomaにfine needle aspiration biopsy cytology (ABC) を行い, 細胞診断的にも組織学的にも良・悪の鑑別が困難であった1例を経験した.採取細胞数は比較的多く細胞集塊を認め, 紡錘型核を持つ成熟脂肪細胞で構成されていた.これらの細胞に混ざって短桿状の均一な核を有する紡錘型の細胞が混在した.核小体はほとんど目立たないが, 一部に濃染する異型核も散見され, 分化型脂肪肉腫を否定できずclass IIIとした.そこでABCの軟部腫瘍診断に対する診断および治療的意義を再確認したので, その細胞像, 組織像とともに文献的考察をした.
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