A case of lung cancer with a foreign body consisting of a fish bone

2008 
魚骨と考えられる気管支異物に合併した肺癌の1例を経験したので報告する.症例は60才,男性.2006年11月胸部異常影および咳嗽にて初診となった.CT上,右下葉支根部に接する腫瘤影と右S9に浸潤影を認め,気管支鏡検査にて右気管支底幹入口部に黄白色の病変と周囲の肉芽形成を認めた.炎症性病変と考え保存的加療を施行し,症状および画像所見は軽快したため経過観察となった.2007年3月発熱,咳嗽が再度出現し,右下葉支周囲の腫瘤影の増大と閉塞性肺炎を認めた.気管支鏡検査では前回同様の黄白色の病変と肉芽の増大を認め,気管支異物に肺癌が合併したものと考え手術を施行した.摘出標本では気管支異物と周囲の腫瘤を認めた.病理結果では異物は魚骨と考えられ,腫瘤部には高分化腺癌を認めた.気管支内病変を認めた場合には異物の可能性もあること,また気管支異物に悪性疾患が合併する可能性もあることを念頭におくことが重要と考えられた.
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