Cholangiocelluar carcinoma with unusual clinical course.
1993
原発性肝癌の約5%を占める胆管細胞癌は,未だ予後不良の癌の1つであり,治療に際して多くの問題点を抱えている.その一方で長期生存が得られた症例の報告も散見されるとともに,肝切除術後の残肝再発に対して再切除が有効であった症例も認められる.今回われわれは,胆管細胞癌肝切除後の残肝再発に対して計2回の再切除を加えた症例のfollow up中に,十二指腸下降脚にBorrmann II型様腫瘤を認め,膵頭十二指腸切除術を行い得た症例を経験した.このBorrmann II型様腫瘤は,術後の病理学的検討により,胆管細胞癌の十二指腸壁への転移と考えられた.その後再発の兆候なく,初回手術後9年1カ月現在健存しているので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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