Effect of Foot Bath on Reduction of Bacteria Contaminating Working Boots

1993 
踏込み消毒槽の使用による作業靴の付着菌数を調べ,次に洗浄及び消毒液浸漬による菌数の減少について検討した。ブロイラー鶏舎の出入口に踏込み消毒槽を設置し,月曜日から日曜日まで鶏舎出入りに際し使用した。1週間使用した作業靴の1cm2当りの付着菌数は靴底で104.7,踵で104.8,爪先で104.6であった。踏込み消毒槽を使用しなかった靴(対照)から検出された菌数はそれぞれ104.8,105.0及び104.0で,踏込み消毒槽を使用しても付着菌数の減少は認められなかった。次に,1日の作業を終了した午後5時から翌朝8時まで15時間,靴を消毒液に浸漬保管した。また,作業終了時に靴を履いた状態で消毒液中で洗浄した。消毒液に浸漬保管しても菌数の減少は認められず,洗浄すると爪先の菌数は減少したが,103.3/cm2の菌が検出された。また,1日使用した靴を15時間新しい消毒液に浸漬しても減少はみられなかった。以上のことから,経験的な知見である踏込み消毒槽による消毒,疾病伝播の防止について再検討する必要が示唆された。
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