Determination of Silver in Environmental Samples by Electrothermal Atomic Absorption Spectrometry after Preconcentration with Protein

2010 
タンパク質を用いたバイオソープション前濃縮法と黒鉛炉原子吸光分析法を組み合わせ,環境水中の銀の定量を行った.タンパク質には,ヌトロース(カゼインナトリウム)を用いた.試料溶液のpH,撹拌時間,ヌトロース量,灰化温度,原子化温度,マトリックス元素などの影響を調べ,前濃縮条件を最適化した.最適な灰化温度と原子化温度は,それぞれ350℃ と1400℃ であった.本法による銀の濃縮倍率は15.5倍であった.検量線のダイナミックレンジは,銀0.1~3 ng/mLであった.検出限界(3S/N)は9 pg/mLであった.銀1.0 ng/mLを7回測定した場合の再現性は,相対標準偏差(R.S.D.)で5.6% であった.他元素の影響を検討したが,干渉はほとんど見られなかった.本法を池水中の銀の定量に適応し,満足いく結果が得られた.
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