Modified FOLFOXIRI+Bevacizumab療法が奏効し根治切除が可能となった切除不能・局所進行直腸癌の1 例

2020 
症例は69 歳,男性。排便困難にて近医を受診し直腸癌の診断となり,当院へ紹介となった。腫瘍は膀胱・骨盤壁に広範囲に浸潤しており,切除不能と判断した。膀胱瘻も認めたため人工肛門造設術後,全身化学療法としてmodifiedFOLFOXIRI+bevacizumab療法を開始し,合計2コース施行した。腫瘍縮小効果が得られ,膀胱・骨盤壁への浸潤所見はほぼ消失し,初回手術後第93 病日に直腸高位前方切除術を行った。病理組織学的検査では,pT3,N0,M0,ypStageⅡであり,切除断端は陰性でR0 切除となった。術後経過は良好で第 21 病日に転院となった。現在,外来にて経口UFT/UZELによる術後補助化学療法を施行中で術後4 か月経過したが,無再発生存中である。
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