A Case of Carcinoid of Accessory Papilla of the Duodenum

2010 
まれな症例である副乳頭カルチノイドの1例を経験したので報告する.症例は70歳の男性で,他疾患のフォローにて実施された上部消化管内視鏡検査にて十二指腸副乳頭部付近の不整隆起を指摘され当院へ紹介となった.上部消化管内視鏡検査,ERCP,生検などから副乳頭カルチノイドと診断し,亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を実施した.術前検査および術中所見からはリンパ節転移は否定的であったが,病理組織学的検索で#13リンパ節に転移を認めた.副乳頭カルチノイドはまれな疾患であり,過去の報告は本邦内外を含めて17例のみである.通常,カルチノイドのリンパ節転移は深達度および腫瘍径と相関関係にあるとされ,治療選択の際にもこの2点が重要とされるが,副乳頭カルチノイドでは他部位に生じたカルチノイドに比べてリンパ節転移の頻度が非常に高く,通常であれば局所切除が考慮されるような症例に対しても,系統的リンパ節郭清を伴った術式が必要と考えられた.
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