A case of multiple basal cell carcinoma

2008 
62歳, 男性。約8年前より鼠径部および両下肢に無症候性の黒色結節が出現し, 多発してきた。また, 約20年前より項部, 背部, 大腿部に無症候性の皮下腫瘤が出現し, 近医で表皮嚢腫と診断され, 切開排膿や切除術を施行されていた。既往歴, 家族歴に特記すべきことなし。初診時, 鼠径部, 腰部, 両下肢に計7個の黒褐色結節および項部, 背部, 大腿部などに皮下腫瘤や皮下腫瘍自壊後の瘢痕を認めた。また, 顔面および項部, 背部に多発する毛包萎縮を認めた。すべての黒色結節と項部の皮下腫瘤を切除し, 病理検査を施行したところ, 黒色結節はすべて基底細胞癌であり, 皮下腫瘤は表皮嚢腫であった。以上の所見から, 自験例はBazex症候群 (多発基底細胞癌, 多発表皮嚢腫または稗粒腫, 毛包萎縮, 疎毛, 発汗低下を合併する遺伝性皮膚疾患) の類縁疾患である可能性を疑った。
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