A CASE OF PANPERITONITIS DUE TO PERFORATION OF AN ILEAL NEOBLADDER

2011 
回腸新膀胱造設術は膀胱全摘後のquality of lifeが高い尿路再建術であるが,穿孔により腹膜炎をきたした症例は極めてまれであるため報告する.症例は59歳の男性で,膀胱癌の診断でネオアジュバント療法を施行後,根治的膀胱摘除術および回腸新膀胱造設術が行われた.その3カ月後に強い腹痛を認めたため,当院へ搬送された.受診時,腹部全体の圧痛と筋性防御を,また腹部CTで腹水を認め,汎発性腹膜炎の診断にて緊急手術を行った.開腹時,軽度混濁腹水が認められたが,消化管に責任病巣を認めず,混濁が強い骨盤内を観察すると回腸新膀胱に径3mmの穿孔部を認めた.膀胱留置カテーテルから生理食塩水を注入したところ,ここから漏出してきたため,回腸新膀胱穿孔による汎発性腹膜炎と診断した.手術は穿孔部を直接縫合閉鎖して大網で被覆後,腹腔内を洗浄しドレナージを施行した.術後経過は良好で,術後49日目に退院となった.
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