Pathomorphological study on hepatocellular carcinoma - A study of the developmental process of hepatocellular carcinoma in resected cases.

1986 
外科的切除された肝細胞癌89例を腫瘍径により4群にわけ,肝癌の進展について肉眼および組織学的検討を行なった.切除例では浸潤性発育を示す肝癌は少なく膨張性発育を示すものが83.2%と圧倒的に多い.肉眼的な被膜は,主結節では75.6%,肝内転移巣(径1cm以下)では5.3%に認められ,腫瘍径による検討から被膜は径1~2cmの段階で形成される可能性が高い,肝癌の進展に伴い,膨張型に浸潤性増殖が加わった混合型の占める割合が増加し,隔壁形成,娘結節も増加する.肝硬変非合併例は約40%を占めるが,その被膜形成率は63%である.組織学的に,肝癌切除例における基本的増殖様式は置換型であり,被膜は置換型増殖の進展とともに形成される.門脈腫瘍塞栓は57.3%で,肝癌の進展に伴い高率となる.
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