A CASE OF PORT SITE HERNIA IMPACTED INTO AN EMPHYSEMA PART UNDER THE FASCIA BROKEN OUT DURING LAPAROSCOPIC SURGERY

2003 
症例は85歳,女性で,胆嚢総胆管結石症のため腹腔鏡下胆嚢摘出術兼総胆管切開術を施行した.術中,腹部正中より右側の上下腹部に筋膜下気腫を認めたが,気腫が拡大しないため手術を継続した.手術終了時,右側腹部の10mmポート創よりドレーンを挿入した.第5病日にドレーンを抜去したが,術中認めた筋膜下気腫部に一致して腹壁が膨隆し,第7病日にはイレウス状態となった.第15病日に行った腹部CT検査では腹壁外に腸管の脱出を認め,同日再手術を施行した.手術所見は10mmポート挿入創をヘルニア門として,筋膜下に約40cmの小腸が脱出し,ヘルニア門部の小腸壁に一部壊死を認めた.総胆管結石症を含め,腹腔鏡下胆嚢摘出術時に認めた筋膜下気腫部に嵌入したポート部ヘルニアの報告例は検索した限りでは他になく,非常に稀な症例と考えられた.
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