≪冠動脈インターベンションの課題と展望≫ 糖尿病症例,血液透析症例の血行再建治療選択は冠動脈インターベンションか冠動脈バイパス術か

2010 
・糖尿病は,虚血性心疾患の確立された危険因子である.薬剤溶出性ステントの出現により,PCI 後の再狭窄率は低下したものの,予後に関しては非糖尿病患者と比較し不良である.・糖尿病患者では,冠動脈病変が左主幹部や多枝病変の場合には,これまでのところ PCI と比較し CABG の予後が良好であるとされている.・慢性腎臓病,とくに透析患者でも PCI 後の予後は不良である.また,薬剤溶出性ステントの再狭窄率はきわめて高い.とくに,全身の動脈硬化が進行している患者にその傾向が認められる.・透析患者では,PCI と CABG を比較・検討した大規模試験はないが,後ろ向きの観察研究では,PCI と比較し CABG の予後が良好であるとされる.・糖尿病患者,透析患者とも血行再建後は,さらなる生活習慣の介入と,薬物による補充療法がきわめて重要である.
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