The Longevity and Feeding Behavior of the Adult Fruit Sucking Moth, Oraesia emarginata FABRICIUS(Lepidoptera: Noctuidae) under Artificial and Natural Conditions.

1996 
1) ヒメエグリバの生活史や行動習性を明らかにするため,恒温条件下での温度別の生存日数と摂食(吸汁)との関係及び自然温度条件下での摂食の実態について調査を行った。2) 成虫の生存日数は,14°Cをピークに,その前後では直線的に減少した。14°Cでの生存日数は,雌雄とも約100日,29°Cでは30日前後であった。雌雄別の生存日数は,17°C区以上では雄が6∼12日長かった。3) 摂食日数は,雄では20°C区,雌では17°C区が最も多く,雌雄ともこれより高温または低温になるにしたがってほぼ直線的に少なくなり,8°Cではほとんど摂食しなかった。雌雄別では,14°Cと17°Cではほぼ同じであったが,20°C以上では雄が8∼11日多く摂食した。4) 生存日数に対する摂食日数の割合は,26°C区をピークに,温度が下がるにしたがってほぼ直線的に低下した。5) 26°Cでの交尾個体と非交尾個体で,摂食日数の割合に顕著な差は認められなかった。6) 自然条件下での摂食回数は,気温が低下するにしたがってほぼ直線的に少なくなり,前夜半の気温と摂食回数との間には,正の相関関係が認められた。関係式から本種の摂食限界温度は約11°Cと推定された。
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