Rectal Cancer Associated with Penile Metastasis A Case Report

1984 
最近われわれは直腸癌の陰茎転移例を経験したので報告した.症例は48歳男性.原疾患は下部直腸癌.腹会陰式直腸切除による根治術の約1年後, 肝転移・骨盤腔内腫瘍を発見され再入院. MMC動注・放射線照射などを行った.その後まもなく陰茎に持続性勃起症・白色硬結が現われた.硬結は生検にて転移性癌と診断されたため, Laserによる焼灼を行ったが効なく, 肺転移も加わり, 術後1年9カ月で死亡した.転移性陰茎癌は欧米でも1979年までに166例が報告されているのみであり, 本例は直腸癌の陰茎転移例としては本邦3例目である.陰茎への転移経路はPaquinらが詳述しており, 本例では静脈逆行性および三次塞栓性転移が最も考えられた.しかし陰茎転移がまれである理由はなお不明である.転移性陰茎癌は全身転移の末期に現われるため根治法はないが, 直腸癌による静脈逆行性・リンパ管逆行性転移の予防には側方郭清が重要と考えられる.
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