The Efficacies for Oral Hygiene of Counter Rotational Action Powered Toothbrush at Denuded Root Surface on Jaw Models.

1995 
これまでに電動歯ブラシの清掃効果について手用歯ブラシとの比較研究が数多く報告されている。しかし, 歯肉退縮によって露出した根面についての清掃効果に関する検討はなされていない。そこで本研究は, 歯肉退縮を想定した模型を作製し, 反回転式電動歯ブラシによる露出根面に塗布した人工プラークの清掃効果についての検討を行った。実験に使用した歯ブラシは, 電動歯ブラシとして反回転式電動歯ブラシインタープラーク ®を, また対照には, 手用歯ブラシとしてバトラー社製GUM#211を使用した。歯根露出模型は, CEJ相当部より1.5mm歯根部を露出させたもの (1.5mm歯根露出模型) と, CEJ相当部より3.0mm歯根部を露出させたもの (3.0mm歯根露出模型) の2種類を用いた。また, 対照として非歯根露出模型を用いた。清掃効果は, 歯根露出模型上での人工プラークの除去率をもって評価した。すなわち, 実験方法は, それぞれ単一加重測定装置によって規格化された250gの一定圧において, 電動歯ブラシでは, 歯表面に植毛部を垂直にあて一歯面あたり15秒間のブラッシングをおこなわせ, 手用歯ブラシにおいては, スクラッビング法に準じた方法で一歯面あたり15回おこなわせ, それぞれ10回測定をおこなった。ブラッシングを行った後の被験歯の残存プラーク量を, 各歯面ごとの規格写真からデジタイザーを用いて計測した。測定部位は, 各モデルにおいて上顎右側第一大臼歯, 中切歯, 左側第二小臼歯, 下顎右側第二小臼歯, 左側第一大臼歯, 中切歯とした。統計的検索は, Wi1coxon法を用い) て以下の結果を得た。全プラーク除去率は, 1.5mm歯根露出模型群で, 電動歯ブラシ使用が94.2%, 手用歯ブラシ使用が79.4%, 3.0mm歯根露出模型群で電動歯ブラシ使用が92.7%, 手用歯ブラシ使用が83.1%, 非歯根露出模型群で, 電動歯ブラシ使用が96.2%, 手用歯ブラシ使用が90.9%であった。1.5mm歯根露出模型群と3.0mm歯根露出模型群において前歯歯面を除く全ての歯面で電動歯ブラシ使用が手用歯ブラシ使用より高い清掃効果を示し, 前歯を除く全ての歯面において統計的有意差を示した。反回転式電動歯ブラシと手用歯ブラシに人工プラークの除去効果を歯肉退縮量の異なる顎模型を用いて比較検討したところ, 特に, 臼歯部の隣接面において, 電動歯ブラシが手用歯ブラシに比較して高いプラーク除去率を示した。
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