The usefulness of MR angiography in evaluating arterio-venous shunt problems in patients on hemodialysis

2003 
内シャント不全の診断にはドップラ超音波検査 (Doppler ultrasonography: DUS) やdigital subtraction angiography (DSA) が多く使われてきたが, 得られる画像所見や侵襲度などに欠点を認める. そこで, それらの欠点が少ないmagnetic resonance angiography (MRA) を内シャント不全の診断に適用したので, その有用性について検討した.対象は, MRA, DUS, DSAにて診断を行った12症例 (男性5例, 女性7例) で, その後インターベンション (IVR) または手術治療を施行した. MRA施行時の平均年齢は59歳であった. MRAの撮影には0.2mL/kgのGd-DTPAを造影剤として使用した. MRAの所見と, DUS, DSAまたは手術所見との画像診断上の一致度を比較した.内シャント不全発症までの透析歴は平均8.3年で, 内シャントは自己血管10例, 人工血管2例であった. MRA所見と他の検査所見の一致率はDSAでは88.9%, DUSでは58.3%, 全体での一致率は91.7%であった. また手術所見との一致率は100%であった.内シャントに対するMRAは, 位相コントラスト法と, 造影剤を用いた方法とに分けられる. 前者は造影剤を使用しないが, 血流を感知して画像を作成するため, 狭窄を過剰評価し易い. これに対して後者では過剰評価がなく, 低侵襲でX線被曝もなしに, DSAに近い画像が得られた. 以上より費用の面での問題は残るが内シャント不全の評価にMRAは有用であると考えられた.
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