Antidiuretic hormone (ADH)産生前縦隔悪性奇形腫の1例

1988 
症例は48才の男性.検診で低Na血症(126mEq/l)と前縦隔腫瘍を指摘された.切除された腫瘍の病理総織学的所見では,腫瘍は外胚葉性の神経原性腫瘍と異なる胚葉成分の類上皮細胞癌で構成され,さらに腫瘍組織から高値のADHを証明し得たため,検査成績と合わせてSIADHを合併した悪性奇形腫と診断.異所性ADH産生腫瘍は悪性奇形腫で報告されたことはなく,また神経腫瘍や類上皮細胞癌の報告も非常に少なく,きわめてまれな1例と考えられた.
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