口腔扁平上皮癌cN0症例におけるFDG PET-CTとセンチネルリンパ節生検の意義

2008 
近年,FDG PET-CTは悪性腫瘍の原発,所属リンパ節および遠隔転移の精査に広く用いられている。今回,われわれは口腔扁平上皮癌 cN0 症例における FDG PET-CT およびセンチネルリンパ節生検の意義について検討した。対象は,従来の画像診断にて頸部リンパ節転移を認めず,同時に FDG PET-CTによる精査を行った口腔扁平上皮癌23症例,計43個のセンチネルリンパ節とした。センチネルリンパ節を同定,摘出したのちに病理組織学的に転移の有無を評価した。その結果,43個のリンパ節のうち転移陽性リンパ節は4症例4個で,そのうちFDG PET-CTで診断可能であったものは1症例1個のみであった。以上の結果より,口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節転移の評価において従来の画像診断に加え,FDG PET-CTを用いてもその診断精度には限界が認められるため,センチネルリンパ節生検の併用が必要であることが示唆された。
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