Granulocyte-colony stimulating factor(G-CSF)産生膵腺扁平上皮癌の1剖検例

2008 
症例は78歳女性.高熱と白血球の異常高値を認め,画像診断にて膵尾部の腫瘤と多発性肝腫瘤を認めた.肝膿瘍を疑い肝腫瘤を穿刺するも液性成分は認めず,生検にて腺扁平上皮癌を認めた.膵腺扁平上皮癌,肝転移の疑いで,平成18年10月中旬当科転院となった.当科転院後も高熱と白血球増多が持続していたためG-CSF産生腫瘍が疑われたが,感染性疾患の併存をも疑われ,化学療法を施行できなかった.その後は病状の進行のため入院後41病日に永眠された.病理解剖の結果,膵尾部原発の腺扁平上皮癌,多発肝転移と診断された.経過中の血液検査にて血漿中のG-CSFは高値を示し,さらに免疫染色にて主病変はG-CSF陽性であり,G-CSF産生膵腺扁平上皮癌と診断された.
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