Analysis of Binocular Visual Field Area on Blowout Fracture
2000
眼窩底骨折の31例に対し、術前術後に両眼注視野検査を行い、その面積を解析した。またコントロール群として、特に疾患のない10代~50代各10名ずつ、計50名の両眼注視野も測定し、同様にして面積を求め世代ごとの平均値を算出した。その平均値を基準にして、患者の術前術後の両眼注視野面積をその症例の年代の平均両眼注視野面積で割り、パーセンテージを求めた。これを比較面積と称した。術前の比較面積の平均は30.3%、術後は71.3%であり、全症例において術後に面積の拡大が認められた。比較面積を用いることにより、眼窩底骨折の症例の術前術後における両眼注視野面積の改善度が容易に理解でき、また正常両眼注視野との比較もしやすいと思われた。
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