Alterations in VIP-containing Nerve Fibers in the Transitional Mucosa of the Colon

1994 
正常大腸粘膜固有層の神経線維の分布,大腸癌およびtransitional mucosa(TM)間質における神経組織の異常について,VIPを中心に免疫組織化学的手法を用いて検討した.対象は31例の大腸癌および非癌部の移行部粘膜と背景粘膜で,粘液組織染色(HID-AB染色),免疫組織染色(VIPおよびS-100蛋白陽性神経線維)を施行し,TM,非癌大腸粘膜の腺窩長,固有層のVIP,S-100蛋白陽性神経線維の長さを自動画像解析装置により定量的に測定した,その結果,正常大腸粘膜ではVIPおよびS-100蛋白陽性神経線維は肛門側に向うにつれて減少しており,右側大腸と左側大腸を比較すると右側では有意に陽性神経線維が多かった.またTMではVIP陽性神経線維(2505vs9175μm/mm2)およびS-100蛋白陽性神経線維(4364vs12179μm/mm2)が共に対照より有意に減少していた,TMでは神経組織の異常があり,形態学的,粘液学的異常に影響を及ぼしている可能性が示唆された.
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