Ion Concentration and Acid Deposition in Mountainous Region of Japan.

1995 
平野部での酸性降下物のモニタリングは広範に行われているが,人為的汚染の比較的少ない山岳地帯ではアクセスの困難なことなどにより酸性降下物の実態は明らかではない.このため,山岳地帯8地点において酸性降下物の観測を行った.降下物の採取期間平均pHは4.7~5.3で平野部よりやや高かった.降下物中のイオン種当量濃度は,主に,陰イオンについてはnss-SO42- > NO3- > nss-Cl-,陽イオンについてはH+ > NH4+ > nss-Ca2+の順であった.人為起源と考えられる陰イオソ(NO3-+nss-SO42-)の中のNO3- の割合は標高が1500mより高い地点では0.1~0.2,低い地点では0.3以上であり,標高が高いほど小さくなる傾向にあった.降下物中のイオン種濃度は低いものの,降水量が多いのでイオン種降下量としては平野部と大差のない地点もみられた.
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