Economic evaluation of snow-removal systems in an urban area with heavy snowfall

1996 
除排雪システムの経済性の評価方法を確立するため,第1報の消雪パイプと機械除雪の評価に続いて,流雪溝の経済性評価を費用便益比B/Cを用いて行う.まず流雪溝の除雪対象範囲を車道部,歩道,沿道の宅地の3つとして定め,流雪溝の導入に伴い,1)そこから積雪が除去されることによる雪害額の減少,および2)これまでに要していた除雪労力が削減されることによる除雪費用の減少,の2つを流雪溝の便益Bとする.一方,流雪溝の費用Cは実際にかかる設備費,維持修繕費,運転費から求める.長岡市道東幹線20号線に設置されている延長1,350.7mの流雪溝を例に,その経済性を計算したところ,B/Cは10年再現の大雪年で1.75,平雪年で1.11,10年再現の少雪年で0.75となり,平雪年及び大雪年で経済的に成り立つことがわかった.次にこの流雪溝の代わりに消雪パイプを歩道に860m敷設した場合のB/C求めたところ,平雪年で1.55となり,消雪パイプの方が流雪溝よりも高い経済性を示した.しかし仮に設置区間のすべてに沿道家屋が存在し,そこで理想的に流雪溝が利用されるとすれば,流雪溝のB/Cは平雪年で1.74となり,消雪パイプよりも高い経済性を有すると推定される.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []