Activation of prospective memory based on the order of planned actions: An investigation with the intention-superiority effect

2012 
意図優位性効果とは未完了の予定と関連する情報に対する課題パフォーマンスの向上と完了済みの予定と関連する情報に対する課題パフォーマンスの低下を示す現象である.本研究における二つの実験では,人が複数の展望的記憶を保持することで,内的にどういった変化が起こるのか,を検討した.実験1では,24名の参加者を対象に意図優位性効果の再現を目的とした実験を行い,それを再現した.すなわち,実行を命じられた五つの行動文からなる一連の行動手順(以下,スクリプト)の実行前に課された語彙判断課題ではその後に実行しなければならないスクリプト内の項目に対する反応が他の項目よりも速く,一方で実行後の語彙判断課題では実際に実行を終えたスクリプト内の項目に対する反応が他の項目よりも遅い,という結果が得られた.さらに実験2では,24名の参加者に対して二つのスクリプトの実行を求めた.結果,2番目に実行しなければならないスクリプト内の項目に対する語彙判断課題における反応時間が,一つ目のスクリプトの実行前では,実行後(すなわち二つ目のスクリプトの実行直前)よりも長いということが示された.これらの結果より,参加者が未完了の予定と完了済みの予定の活性水準を効率良く制御していた可能性が示された.
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