Overview of stratigraphy and paleontology of Pliocene Tonohama Group, Kochi Prefecture, southwest Japan

2006 
唐の浜層群は数少ない西南日本に点在する鮮新統のひとつで,当時の黒潮やテクトニクスを探る上で貴重な浅海域の情報をもたらす.甲藤ほか(1953)は泥岩主体の登層,礫岩主体の奈半利層(=六本松層),含貝化石砂岩層主体の穴内層を総称し唐の浜層群を定義した.しかし分布域が広範で露頭が点在することからその層序関係や年代論に関しては種々見解が飛び交い混沌としてきた.1990年前後になり登層と穴内層は一部同時異相の関係にあり,それらを不整合に覆う海成段丘堆積物が六本松層であると理解されるようになったが,公表されたデータが断片的で年代論に関してはなお見解に相違がみられた.2005年末~2006年初頭に相次いで陸上掘削がなされ,年代論に決着をつけ黒潮の様相を高時間精度で明らかにしようという取り組みが始まった.本見学コースでは登層模式地,六本松層模式地,穴内層の堆積シーケンスと岩段丘堆積物・海食地形を案内,論争にいざなう.
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