悪性リンパ腫の治療中, B型肝炎増悪,あよび同時にM蛋白血症を呈した1例

1999 
74歳,男性.悪性リンパ腫の化学療法中にB型肝炎増悪を来たし,同時にM蛋白血症を認めたが,肝機能障害の改善とともに漸次減少した. HBV感染では化学療法などの免疫抑制によりHBVが再活性化されて,重症肝障害を来たす可能性があるため,厳重な経過観察が必要である.また,一過性M蛋白血症は,感染症,悪性腫瘍,膠原病,臟器移植,免疫不全などに伴って出現することが知られており,その発生機序として肝炎の場合崩壞した自己の組織成分に対する単クローン性自己抗体産生が推定されている.
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