[Serum beta-glucuronidase activity in patients with sequelae of cerebrovascular accidents].

1971 
脳血管障害後遺症の病態を代謝面から観察するため,内分泌機能との関連が深いβ-glucuronidaseを取上げ,患者血清の活性測定を行なつた.患者では健康人に比べて活性が低下していた,血圧・心電図異常の有無,病型,発作後の経過月数の差異によつて患者の活性には差がみられなかつた.入院後の経過月数および日常生活動作テスト(ADL-T)値による比較を行なうと,入院後の経過が長い患者, ADL-T値の高い患者の活性が有意に高かつた.これらから脳血管障害後遺症患者の血清β-glucuronidase活性には入院後のリハビリテーションの効果が反映されていると考えることができる。ADL-Tは従来にはみられぬ画期的な治療判定法である.しかし評価には観察者の主観に影響されるところが大きい.われわれの成績はこのような主観的要素が濃いADL-Tに明らかな客観性が存在していることを示したもので,今後のリハビリテーション医学発展にとつてきわめて意義深いものといえる.
    • Correction
    • Source
    • Cite
    • Save
    • Machine Reading By IdeaReader
    0
    References
    0
    Citations
    NaN
    KQI
    []